歴代遊戯王恒例行事：七夕の悲劇

遊戯王で7月7日といえばモクバや不動遊星の誕生日…というのもありますが、アニメスタッフは七夕の日に大概本編で悲劇をぶつけてきます。それは今年も例外ではなく
ゼアルがマジでヒカ碁展開になった
鬱だ死のう
香典にはアス遊を下さい

OTL

ゼアル1話を観た時からそのヒカ碁臭に嫌な予感はしていたんです。ああこの二人はこれからきっと強く切ない絆を築き、しかし最後には永遠の別離が待っているのだろうと。
それでも最後はどうか幸せなデュエルをして、笑顔で別れてほしいと願っていました。
なのに今週宿主に何の事情説明もされないまま消えるっていう恐れていた最悪の展開泣く…消えると分かってから消えるまでの時間の短さったら！！！！
でもアス遊が佐為ヒカより少し救いがあるなと思うのは、アストラルが遊馬に伝えたかったことはちゃんと伝えて消えられたってことかな…佐為の場合はヒカルと一緒にいられて楽しかった、っていう最期の言葉がヒカには伝わってなくてそれでヒカが自分を責めて病んだから
武.藤.公.春の演出流石やでぇ…。

今まで何度アストラルの死亡フラグが立とうとも、「アストラル死す」とのたまう次回予告が放送されようと、実際に消えたまま次週持ち越しになろうとも、遊馬が「アストラルが死んでもその血肉はオレの糧になってる」ともとれる発言をしようとも、まぁ遊戯王だから大丈夫だろうという謎の安心感があったのですが、今回放送日が七夕と聞いた瞬間「ああ…七夕か…それは心の準備をしないといけないな」と、本編を観る前から半ばあきらめムードみたいな風潮がありましｔ(5Dsでは七夕の日にシェリーが次元幽閉されました)
遊戯王は子供の日に子供が泣き、七夕に男女が引き裂かれ、クリスマスに死人が出て、年末に人が転落する、そういう恐ろしいアニメなんですほんとに…。
魔法カード、遊戯王ゼアル発動！七夕にアス遊を墓地に送ることで、織姫と彦星が逢うことができる！とでも言わんばかりのこの現実…ｹｯ彦織はせいぜい天上界でリア充してろよ(八つ当たり/すいません)
ゴッズの七夕ソング-ozone-では「オゾンより下なら問題ない」って言ってますけど！アストラルはもうオゾンの下にはいないんじゃないかみたいな…だから問題ありありなんじゃないかみたいな……。
天の川は遊戯王クラスタの涙でできています
今全国の遊戯王クラスタの眼前に広がっているのは天の川よりむしろ三途の川ですが。

でも待てよアストラルと遊馬が永久の別れってことはゼアル様もこれで見おさめってことなんだよそれはなくね？？？？？？？？となんとか自分を鼓舞していますが、EDが全編アス遊の走馬灯verに描き下ろされてるし番組終了後のテロップやモンアカに至るまでアス遊永久の別離！ババーン！とこれでもかと大々的にのたまってくれちゃってプラス思考をする隙も立ち直るタイミングも与えてくれませｎ
そんな遊戯王がぼかぁ好きですけどね

今週のゼアル冒頭でアス遊が夕日をバックに幸せな決闘をしている回想は、おそらく遊馬が本能で永遠の別離を察知したがゆえのビジョンなのかなと思うのですが。遊馬はこれから一人で寝る夜、しばらくそんな夢をみるのかな…。アストラルが遊馬の夢に出てくる時は、どうか自分がアストラルを救えなかったことを追体験する夢ではなく、幸せに決闘する夢であってほしいと思いますが、それもそれでまた目覚めた時つらいよなぁ…。
アス遊のつらいところは、先の真ゲス騒動による夫婦の危機を乗り越えてやっとこれからまた良好な関係を築ける、そう思っていた矢先に永久の別離が運命づけられていたことです。もっと時間があったらもっと仲良くなれただろうに、それが叶わなかったということが。
遊馬はこれから先バリアンの前世の記憶に出逢っていく中で、遊馬とアストラルが出逢う前の、父一馬とアストラルの関係性についても知ることになると思います。
アストラルが記憶を失う前にしていた、遊馬の知らない輝かしい決闘の戦績が遺跡で掘り起こされでもしたら、遊馬は「ああアイツ、こんなに凄い奴だったんだ…天才だ。今なら分かる。誰よりも決闘が好きな奴だったのに…俺は……俺なんかが出しゃばったりしないで、アイツにもっと決闘させてやればよかった」と自責の念に駆られてしまうのかな(；；)(どこの囲碁漫画だ)
遊馬がわけも分からないまま消えたアストラル。きっと遊馬はアストラルが消えた意味を後から知ることになるんだろうなつらいな…。

hcq的にはアストラルが消えても皇の鍵さえ無事なら希望はあるって思ってたんですが、その最後の希望すら番組側が見事に粉砕してくれちゃってぼくはもう！！！！！
遊馬にとって皇の鍵は父から受け継いだかっとビングの原動力だから、アストラルだけでなく皇の鍵まで失った遊馬はもうかっとビングできなくなってしまうのかな…。
絆のペンダントたるものシルバー(鎖)巻かないとダメだって遊戯さんが言ってたじゃないか！！！！！紐じゃいかんのです紐じゃ！！！！！
もし遊馬に不安になった時無意識に皇の鍵をいじる癖があって、アストラルがいなくなってからもつい胸に手をやったら手が空を掻いて、ああ…そうだもう皇の鍵は無いんだ、アストラルもいないんだってふいに実感が迫ってくる、みたいなことが今後あったらと思うと　ｳｯ
初期の頃の遊馬だったら、多少ショックを受けつつも「別にあんな高飛車な奴、かえって いなくなって清々したぜ」なんて言うかもしれませんが、今の遊馬だったら魂の底から悲しむだろうな…。
真月に裏切られても何が起こっても倒れなかった強い遊馬、打ちひしがれる仲間たちを幾度となく立ち直らせてきたカウンセラー遊馬が、今度ばかりは無理に強くあろうとしないで周囲に救われる側になったっていいんじゃないかなと思うんです。両親が早くに死んで周囲の人間への甘え方も頼り方も知らない子だから、難しいかもしれないけれど。
「父ちゃん、母ちゃん、真月。大事な人がもうおれの前から消えることのないようにって、守るって決めたのに。アストラル…また大事な人がおれの前からいなくなっちゃった…。」

最近は零遊を超える勢いでアリ遊がきてる、ことはひとまず脇に置いておいて(笑)
今回の一件で扉との契約「この扉を開く者は、新たなる力を得る。しかしその者は代償として、一番大事なものを失う」が完遂されたとも思えます。最終回へのカウントダウンをひしひしと感じて戦慄が止まりませんが、来週以降も固唾をのんでゼアルを見守っていこうと思います。